健康推進員のウォーキングマップ活用について

令和6年6月定例会 一般質問より

質問

 市内各地区の健康推進員が自ら歩いて作成したウォーキングマップが、市内15地区14種類用意されています。

 ウォーキングマップは、それぞれの地区の自然や歴史に触れることができる名所や施設を結んでおり、地域を知り、地域に親しめるルートとなっているとともに、一周にかかる時間や距離が記されているなど、手に取った市民がそれぞれのペースで楽しめる内容になっています。

 健康医療都市まつどをうたう本市にとって、こうした財産を活用したウォークラリーの開催など、目に見える形での健康づくりに向けた取り組みは大いに可能性を感じるところであります。

 そこで質問です。健康推進員が作成したウォーキングマップの活用と実績についてお聞かせください。

【答弁】

 ウォーキングマップは、各地区の健康推進員が地域の見どころなどの情報を集めて作成した市民目線のマップでございます。作成の経緯としましては、ロコモティブシンドローム予防を推進するために、市民が楽しく健康づくりに活かせるツールとして、令和元年度から、健康推進員と職員が一丸となって作成に取り組み始め、令和4年度に市内15地区14種類が完成いたしました。

 作成期間に新型コロナウイルス感染症が流行し、コロナフレイルのような新たな健康課題が生じたことを受けて、一人でも取り組める健康づくりとして「市民にウォーキングを普及させたい」という、15地区、4年間で約300人の健康推進員の思いの強さが込められています。

 作成にあたっては、各地区でグループワークを重ねて意見を出し合い、PRしたいことなど、マップに盛り込む内容を考えていただきました。実際にコースを複数回歩き、所要時間や歩道の状態、ベンチやトイレなどの休憩場所を確認し、それぞれの体調に合わせて無理なく安全に歩くことができるように配慮されています。最終的に14種類のマップに、合計38コース、延べ120キロメートルが設定され、「自然巡り満喫コース」や、「神社巡り防災マップ」などのネーミングで、歩いてみたいと思える工夫も凝らしています。

 現在、各支所や市民センター、保健福祉センター、高齢者いきいき安心センターなどに設置している他、健康推進員が活動する地域の催しでも活用しております。市民からも好評で、子育て中の方からは、「子どもと一緒に歩きたい」などの声も頂いております。

 また、自身の住んでいる地区だけでなく、近隣地区のマップも手にされる方が多いため、増刷をくり返し、昨年度までに18,000部、ご利用いただいております。ウォーキングマップデータは、市ホームページに掲載しております。

 また、健康推進員から、「マップを使ったイベントを開催したい」という声があがり、各地区でウォーキングイベントを企画・実施しており、令和4年度に3回、令和5年度に6回開催し、合計158人の方にご参加いただきました。

 令和5年度に、これらのウォーキングマップ作成の取り組みが、一般財団法人日本公衆衛生協会より、衛生教育活動の普及と発展に寄与する優秀な事例に贈られる「衛生教育奨励賞」の表彰を受けました。自治体が実施する事業が受賞することが多い中、唯一、市民ボランティア団体が受賞しており、健康推進員の活動のモチベーションアップにつながっていると感じております。

 令和6年度は、ウォーキングマップを作成して数年が経ちますことから、健康推進員がそこに住む市民として知り得た情報を活かしつつ、マップ上の施設を最新情報に更新する予定でございます。

 さらに多くの市民の方に、ウォーキングマップを活用していただけるよう、様々な方法で情報発信していきたいと考えております。

【要望】

 ご答弁にもありますように、新型コロナウイルス感染症が流行して以来、ウォーキング人口は増加した実感があります。

 近所を流れる国分川沿いでも、毎朝、多くの方がウォーキングを楽しむ風景が日常のものになっています。

 ウォーキングマップでは、東部地区にも4つのコースがあり、このうち2コースは国分川を散策するルートとなっておりますが、4コースそれぞれ重複することなく作成されております。

 15地区それぞれのコースも、観光や散策目的として見どころのあるポイントをルートで結ぶ工夫がされており、地域にお住いの健康推進員ならではの魅力あるマップになっていると感じます。

 こうした財産を基に、「松戸市民って市内でよく歩いているよね」といった健康医療都市まつどとしての印象がより定着するよう、全市的な取り組みとして、ウォークラリーなど健康イベントの開催を要望させていただきます。

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